着物book日記

おキモノ好きが着物関係の本を問わずがたり、というblog。

文章もの

着物の本(59) パリジェンヌの着物はじめ

またちょっと前の本から。 パリジェンヌの着物はじめ マニグリエ真矢 ダイヤモンド社 2005/5 表紙は、クリーム色の縫い紋付きに、ウルトラマリンブルーの宝尽くしの帯のコーディネートのご本人。空色の紬のコーディネイトを考え中といった風情でしょうか。出…

着物の本(56) 着物の悦び

こんにちは。 本日はこちら。 着物の悦び―きもの七転び八起き (新潮文庫) 1996/11/29 林 真理子 こちらは実は私が生まれて初めて読んだ着物の本だったと思います。単行本が出たのが1992年12月。今から20年以上前です。 31歳で、弟の結婚式のために作った色留…

着物の本(48) 聞き書き 着物と日本人

珍しく、新書です。 聞き書き 着物と日本人―つくる技、着る技 (平凡社新書) 原田 紀子 2001年10月 「着物を着る上で参考になる話を書きたいと思った」という著者が、色々な方に着物についての聞き書きを行った内容を4つの章に分けて紹介しています。 1章…鵜…

着物の本(45) 玉緒の「着物」の喜び

歌舞伎シリーズです。 玉緒の「着物」の喜び 中村玉緒 光文社 2000/4 単行本で定価1200円です。ベージュの地に黒でゴチック体を押し出した、シンプルきわまりない表紙ですね…ブックデザインは佐藤晃一デザイン室。背と裏表紙の間に若緑色の線が入ります。ア…

着物の本(39) もめん随筆

大分昔の本です。 もめん随筆 (中公文庫) 森田たま 上でご紹介しているアマゾンリンクは、今、簡単に手に入る2008年刊の文庫版ですが、オリジナルは1936年に中央公論社から出たものです。第二次世界大戦前の随筆になり、著者の森田たまは1894年生まれの明治…

着物の本(28) きものが欲しい!

群ようこ続きます。 きものが欲しい! (角川文庫) こちら世界文化社の「きものが欲しい!」の文庫化です。単行本版は2002年発売なので、先に紹介した「きもの365日」の少し前の本となります。表紙イラストは単行本と同じもので、西原理恵子。 著名女流作家で着…

着物の本(27) きもの365日

こんにちは。今日は文字ものです。 きもの365日 (集英社文庫) 群ようこ、2004年5月刊 文庫書き下ろしのようですね。2003年1月1日から12月31日まで、48歳の1年をきもので過ごすぞ!という決意にはじまった1年をつづった日記です。 ○月○日、何々を着た…という…

着物の本(24) きもの箪笥

さて、エッセイものです。 きもの箪笥 澤地 久枝 淡交社刊、2010年3月発行。 この表紙ステキだと思いませんか?一見は非常に地味でシンプルですが、生成り色の地には何か模様が見え、細かな点であらわされている抽象的なシンボルは、よく見ると和箪笥の金具…

着物の本(18) 川柳譚きもの

ちょっと間があいちゃいました。 きょうはちょっと不思議なご本。 きもの―川柳譚 (1974年) ハクビ京都きもの学院 (1974) と、アマゾンではなっていますが、私の手元にいまあるのは 川柳譚きもの 昭和52年10月(1977年) 民族文化普及協会 発行となっています。…

着物の本(16) 天使突抜一丁目 着物と自転車と

こんにちは。 天使突抜一丁目―着物と自転車と 2002年12月 淡交社発行 淡交社といえば茶道関係の本しか出してないと思っていたので、このカジュアル着物エッセイ本をこの出版社で出しているとはちょっと驚きました。京都の出版社なので何かゆかりがあるのかも…

着物の本(10) 色っぽいキモノ

少し間が空きましたがどんどん行きます。 色っぽいキモノ 2006年、河出書房新社発行 この表紙、アマゾンで見るたびにすごーくカッコいいなとずっと思っていました。着物の仕組み上、そうはならない矢羽根の柄の置き方がとても目立ってステキ。森本美由紀っぽ…

着物の本の紹介(6) 錦 (中公文庫)

こんばんは! 6冊目。こんどは小説です。 錦 (中公文庫) 宮尾登美子著、中央公論新社より2008/6 出版 小説といえども完全なフィクションではなく、実在の人物「龍村平蔵」を主人公にした一代記です。文中は「菱村吉蔵」と微妙に名前を変えてありますが、すぐ…

着物の本の紹介(4) 幸田 文 きもの帖

4冊目。文字だけの本は初めての紹介です。 幸田文 きもの帖 2009年、平凡社発行 1950年代~1970年代の間に書かれた幸田文のきものに関する随筆を娘さんの青木玉が選り抜いて編んだ一冊。一編一編は短めですが、40編近く収められているのでとても読み応えがあ…