着物book日記

おキモノ好きが着物関係の本を問わずがたり、というblog。

着物の本(38) きもの好き 永遠の「名品小物」

さて今回は小物本です。

 

きもの好き 永遠の「名品小物」 (家庭画報特選)

きもの好き 永遠の「名品小物」 (家庭画報特選)

きものSalon編集部編 世界文化社 2012/6/27刊

 

雑誌「きものSalon」から出ている本は何冊かあるのですが、この本もその一つですね。フルカラーの上品な作りの本です。表紙は鮮やかな「志ま亀」の水引ぼかしの帯締め

この表紙に代表されるように、モノのみを映したいわゆる「ブツ撮り」写真を使って、帯揚げ、帯締め帯留にはじまり、草履や足袋など履き物まわり、バッグやストールなどの持ち物、半えりや下着など、100点ほどのたくさんのラグジュアリーな小物が紹介されています。

2ページ見開きの左側が写真、右側に説明文と問い合わせ先と値段があります。この値段が明記されているのが親切なポイントですね。さすが「名品」とあって、なかなかいいお値段のものが並んでいます。数百円のお求めやすいものもありますが、中には200万を越えるファーのストールまで!ちなみに、表紙の帯締めは、一本9450円とありました。同じタイプの小物であっても、いくつかのお店から紹介がされているものもありますし、完全な和のものだけでなく、洋服にも着物にも使えるようなものも紹介されているのも面白いです。中頃のページには林真理子の選ぶ小物9点が、同じ形式でご本人のコメントとともに紹介されています。機能美に優れた小物、として、香り袋や収納グッズ,お手入れブラシを紹介するコラムページもあります。

小物はいくらあっても困りません。それが自分で購うにはちょっとお高いものであれば、ちょっとしたご褒美に自分で買い求めるのも良いですが、何かの機会にプレゼントとして貰えたら嬉しいもの。着物好きの友人に贈る際のギフトガイドとしても参考になる本だと思いますし、見るとうっとり、別世界に行けるこの本自体を贈ってあげても喜ばれるのではないかな、と思います。