着物book日記

おキモノ好きが着物関係の本を問わずがたり、というblog。

着物の本(12) 長襦袢の着こなし入門

こんにちは。きものサロン特別編集・別冊家庭画報の笹島寿美先生監修のシリーズは、一体何冊あるのか…?と常々疑問に思っていますが、こちらはその中の一冊。

長襦袢の着こなし入門 (別冊家庭画報 きものサロン特別編集)

 

長襦袢の着こなし入門 (別冊家庭画報 きものサロン特別編集)

世界文化社発行、2008年刊

 

私、ふだん着物は嘘つき襦袢から入ったのですが、その後、古着屋で自分サイズよりちょっと幅広に仕立てられた袖無双の長襦袢を手に入れたら、意外に快適でした。着付けがキレイに出来る気がします。それからすっかり長襦袢派で、もう一枚欲しいな〜と考えています。

というわけで、一冊まるまる長襦袢という本には興味がありました。オールカラーのちょっと大きめな本で、98ページと多分シリーズの他よりも薄めですが、長襦袢あれこれがしっかりと学べます。色々なタイプの長襦袢、生地の色々、季節との愛称、きものとのコーディネート、着付けの方法はもちろん詳細に。さらに半衿の種類と付け方、衿芯の種類、半襟をつけられる晒し襦袢の仕立て方や、体型補正のためのさらしの巻き方まで載ってるので、着物より内側のことは全部これでOK! です。自分で着てみると色々疑問だったことが押さえられており、とても参考になりました。なお、推薦されている生地は,柔らか物には紋綸子、堅ものにはチェニーです。チェニーって言葉自体あまり聞かないですけど、平織りのつるりとした生地のこと、とのこと。私のUSED長襦袢はその生地のような気がします。

なお、先に紹介した新・和裁入門のほうに長襦袢は着物より幅が広めのほうが中でゆったり着られて動きやすい、とあったので、マイ長襦袢が快適な理由にも納得がいったのですが、この本では仕立てに関しては袖は裄や袖丈を長着より一分(約5ミリ)小さめにとだけしか書いてません。あくまであるものをキレイに着るためのものですね。

なぜかしっかり着物と名古屋帯の着付け方も載っており、男の襦袢についてもページが割かれているため、なかなか便利な一冊なのかしら、と思います。