着物book日記

おキモノ好きが着物関係の本を問わずがたり、というblog。

着物の本の紹介(5) 相田翔子の「きもの」修業

こんばんは。東京は朝から暑く、夜はたっぷりと風雨な一日でした。

 

さて、5冊目。初の女優系!

相田翔子の「きもの」修業

相田翔子の「きもの」修業

世界文化社、2009年4月発行。

 

「GRACE」という今は休刊中の雑誌に連載されていた記事を再構成したもの。2007年4月号から2008年12月号、とありますので、相田翔子さんは37~38歳ってところですね。童顔で色白だけあり、30代前半の若奥様です、と言ってまったくおかしくない若さです。GRACEは40代の雑誌だったみたいなので、雑誌のカラーとはイマイチ合ってなかったのではないかと心配になります…

さて、内容はというと…12ヶ月、季節の色んな小紋を着てきれいなお部屋や美しい風景を背景にポーズを取る翔子。色々な和の達人から着物まわりのことや和のおけいこ事を教えてもらう翔子。こころなしかWink時代より笑顔が自然な翔子。押し付けがましくないチャーミングなコメントがかわいらしい翔子。落ち着いたパステルか派手過ぎないビビッドカラーの上品な着物がとても似合う翔子。が、美しい薄縹色の小紋に縞の前掛けとゴムの手袋して帯揚げの藍染めをするポーズはさすがに腰がひけておりムリのある翔子。絶対お高い着物なのに、そんなことしたら汚れちゃうでしょ、もうっ!でもその写真が表紙。陶芸もいくら本当の趣味とはいえ、江戸小紋で粘土こねるのはムリでしょ!もうっ。そんな頑張る翔子をたくさん愛でられる本です。

20代後半〜30代で色白でパーソナルカラーがスプリングもしくはサマー(ネットで探したけど両方に分類されていました)の人はばっちり参考になるコーディネートが多いと思いました。逆にそれ以外の方にはどうかなー?もちろん、相田翔子さん好きな方にもとてもおすすめです。

なお、着付けに関してはなぜか半幅の帯結び(「天雅結び」という要はリボン返しと、「方流し」という文庫の変わり結び)が2つ紹介されていますが、それ以外は一切言及なく、商品も提供元は書いてありますが値段は書いてないなど実用面はやや弱い本です。女性雑誌発、女優うっとり系キモノ本。に分類させてください。