着物の本の紹介(1) 召しませキモノ
仲の良い友人に話すように、キモノの本を一杯紹介してみたいな、と思いブログをはじめてみました。
早速、一冊目、いきます。
スタジオクゥ ひよさ&うにさ著
2012年夏発売、イーストプレス刊。
着物を着はじめると、あれ?これはどうしたらいいの?という疑問がたくさん!色々ググってると、そのうちにお気に入りのブログが増えてくるのですが、そうして出来たアンテナには引っかかってこなかった、このお二人のブログ「キモノは別腹」。たまたまこの本がAmazonのおすすめに上がって気になって購入に至り、こちらのブログのことを知りました。ブログのほうは毎記事、基本的にひよさサンの文章+うにさサンのちょっとしたイラストとなっており、コンビの仲の良さが窺われる楽しさです。
本の紹介に戻りますと、こちらはブログの焼き直しではなく、コミックエッセイとしての完全書き下ろし。いつも着物を着ている「ひよさ」と、なぜかネコ頭巾をかぶっている「うにさ」コンビのお二人が、着物まわりの気になるあれこれを探求するという内容。発売された季節にあわせての9月はじまりで、ひと月ごとにひとテーマで12ヶ月が進行します。冬は寒さの限界に挑戦しながら出かけたいし、夏は浴衣が気になる!まるでどこかで連載してたようなライブ感と季節感がありながら、実は書き下ろしで構成をきっちり作っている巧みさ。二人が本の中に住んでいるかのごとく縦横に動き回ってます。
私が好きなのはこのページ。浴衣の柄を眺めていたら、いつの間にかその世界に取り込まれて…というところ。
それと、何度も読んでからスミに着付けパラパラ漫画がついているのに気づきました。可愛くて何度もパラパラしちゃう。
着物に対する愛とサービス精神に溢れているなぁー!と思いました。
コミックエッセイはページ数のわりにはお高いな、と感じることが多く、こちらも1000円越えなのですが、この本はまさに「みっちりつまり過ぎている!」(帯の推薦文より)内容ですので、買って後悔はなかったです。