着物book日記

おキモノ好きが着物関係の本を問わずがたり、というblog。

着物の本(17) 帯どめBOOK

これ、アマゾンで見つけにくいな・・・ 

 

帯どめBOOK  四季のコーディネートを愉しむ

帯どめBOOK 四季のコーディネートを愉しむ

2008年10月、講談社発行

 

神田千鶴子

 

15cm角の小さな絵本のような体裁の、フルカラーの帯留めの本です。

タイトル通り、四季ごとに一枚のお盆にキレイにディスプレイされた十数個の帯留めコレクション写真が4枚あり、それが小さな宝石箱を見ているようでとてもステキです。こんな四季ごとのコレクションを自分も持てたらな、と思います。そして、そのお盆に乗っているものだけにとどまらない沢山の帯留めが、それに合う帯と紐と一緒に紹介されています。アンティークのものあり、現代ものあり。陶器のオブジェやペンダントヘッドを帯留に作り替えたというものも多いです。値段や買った場所の情報は無いので、おそらくかなりお高いものもありますが、(牡丹と唐獅子の帯留めなんてその細工の細かさにため息が出ます)一方でわりあいカジュアルな感じのものも多い状態です。なので、日本のおしゃれ 帯留―池田重子コレクション とか おびどめ (伝えたい日本の美しいもの) あたりの繊細な、もう怖くて身につけられそうにない美術品を集めた本よりも、自分がこれから欲しい帯留めのイメージを育てたり、コーディネートを作る時の参考になると思います。

日本のおしゃれ 帯留―池田重子コレクション 貴道裕子のおびどめ (2) (伝えたい日本の美しいもの)

帯留めは一点ものが多いので、本当に気に入った帯留めに出会ったときに迷わず買えるように、こうした本で、自分の好みの見極めの鍛錬を行いたいものです。

着物全体とのコーディネートもところどころ紹介されていたり、帯留めだけにとどまらず、着物に関しての文章にも著者の方の趣味の良さが発揮されている、この本全体もまるでキラキラした宝石箱のような本です。