着物の本(8) 磯部磯兵衛物語～浮世はつらいよ～

今日から単衣ものですね！私、夏ものはほとんど持っていないので、この夏に色々充実させたいと思っています。

さて。8冊目。まさかのジャンプ。

ちょうど1年前、ワンピースの作者が急病で原稿を落とした時に、代わりに掲載されたのがこちら。ショートギャグ漫画です。代原だけに掲載位置がかなりはじめなこともあり、その内容が結構話題になっていました。

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結果、連載化を勝ち取り、またちょっと後、処す？というコマがツボに入った人たちによってパロディ画像を大量に作られたという伝説もあります。

内容は…磯部磯兵衛という青年が武士を目指すといいながらダラダラしている、というギャグ漫画です。

舞台は江戸時代…ですが、「江戸」というキーワードのもとに自由なパロディワールドになっています。将軍は15人全員が勢揃い、さらに別途将軍たちと同格のお犬様がおり、たまに抜け出してお付きのものを騒がせたり、平賀源内がひらめいてエアコンを作り出したり、伊能忠敬が地図作りを放棄して寝転がってたり…と。江戸ってネタが豊富なんですね！

で、なんでここで着物の本として取り上げたかというと、主人公をはじめヒロインの団子屋の娘も、友達のメガネ君も全員着物姿です。ジャンプで着物漫画といえば、「銀魂」「るろうに剣心」「花の慶次」とかも沢山あるんですが、「着物」×「ギャグ」

さらに、決めゴマや変顔などでちょくちょく色々な浮世絵風になるというのが面白いのです。

特に初回掲載エピソードは、見返り美人じゃん！とか、写楽じゃん！とわかりやすいネタを織り込み。その後もわからないけどちょくちょく出てきます。作者は若い方のようですがセンスばつぐんですねー。この先も楽しみです。